カテゴリー: 1872 島崎藤村
1872 岡本綺堂/1872 島崎藤村/1885 中勘助/1885 加能作次郎/1887 水上瀧太郎/1889 夢野久作/1891 広津和郎/1896 尾崎翠/1897 大佛次郎/1898 黒島伝治/1901 梶井基次郎/1901 龍胆寺雄/1902 上林暁/1903 林芙美子/1904 堀辰雄/2 アンソロジー/22 日本文学100年の名作
「日本文学100年の名作第2巻 幸福の持参者」
百花繚乱の相を呈していた、大正期の日本文学 「日本文学100年の名作 第2巻 幸福の持参者」新潮文庫 「島守 中勘助」明治四十四年九月二十三日、ひどい吹きぶりのなかを島へわたった。これから「私」の住居となる家は、ほん...
「食堂」(島崎藤村)
震災からの復興 「食堂」(島崎藤村) (「日本文学100年の名作第2巻」) 新潮文庫 お三輪は息子新七のもとを訪ねる。お三輪は京橋で香や扇子、筆、墨などを扱う店を経営していたが、関東大震災ですべてを失い、気力をなくして...
「藁草履」(島崎藤村)
藤村の書き表したかったもの 「藁草履」(島崎藤村) (「百年文庫078 贖」)ポプラ社 競馬で大勝負に負けた源吉。彼はその怒りの矛先を妻の隅に向け、重傷を負わせてしまう。酒場で気を紛らわそうとした源吉は、酔客から偶然にも...
「破戒」(島崎藤村)②
二律背反の中で生きざるを得ない丑松の苦悩 「破戒」(島崎藤村)新潮文庫 前回の文末で、 主人公・丑松の「悟り」は 完全なものではないことに触れました。 なぜ「完全」ではないのか? 丑松の告白が 極めて卑屈になっているから...
「破戒」(島崎藤村)①
「無知→理解→混迷→悟り」の、若い魂の変遷 「破戒」(島崎藤村)新潮文庫 部落出身の丑松は、 父親から身分を隠せと 堅く戒められていた。 しかし彼は同じ新平民である 猪子の思想に深く傾倒し、 身分を秘して職に就いているこ...